2025年3月20日木曜日

2024里山体験プログラム修了証書授与式

2024年度 里山体験プログラム修了証書授与式開催 

3月15日、土曜談話会として上高津貝塚資料館をお借りして第3期生修了式を開催いたしました。 

今年度は、過年度生も含め6名が修了されました。



森本理事長から修了証書を授与され、それぞれから体験報告をして頂き会員との交流を深めました。

参加者は修了生も含め22名と子ども4名もの参加を頂き、修了生へ感謝を込めて門出をお祝いすることができました。


2部では、昨年里山体験プログラムを修了された筑波大学大学院2年の本間慎太朗様から研究テーマ「土の一生」と題して、土壌生物の働きと土壌の形成についての研究報告がありました。

最後は美しい里山の四季の風景とプログラム生の一年の活躍をDVDで振り返り別れを惜しみました。



修了生は、里地里山保全や田んぼ塾、こども田んぼの学校、子ども探偵団、調査活動、歴史など3時間を1単位として修了単位20単位以上の課題に取り組まれました。

今年は遠く大阪、東京など遠方からの参加者が2名おられましたが熱心に活動に参加して頂きNPOの運営や里山の生物の多様性について学んで頂きました。

長千佳様(29単位)、刈込聡様(37単位)、OY様(29単位)、横田ちえみ様(26単位)、並木大斗様(27単位)、舩橋美月様 (22単位)、合計138単位(必修73 選択65)と、6名で138日、里山で活動して頂きました。

高齢化する当会に沢山の元気をいただきました。

沢山の学びと活動をありがとうございました。

里山体験プログラム担当 田上



里山体験で学んだことレポート

筑波大学 生物資源科学学位プログラム 1年 M.Fさん

里山体験プログラムに参加することで、私はこれまでの学びと実践を通じた貴重な経験を得るとともに、保全活動の現実や課題に直面し、その解決に向けた取り組みの重要性を深く実感しました。学生としてこれから社会人となる中で、現場での体験が自身のキャリア形成に与える影響は計り知れず、今後の職務選択にも大きく関わると感じています。

まず、保全活動において最も感じたことは、環境保全は一個人の努力だけでは成し得ないという現実です。広大な里山を維持し管理するには、現場で実際に活動している多くの人々の協力と専門知識が不可欠です。大学での研究やサークル活動を通して鳥類や生態系に関心を持っていた私にとって、実際に現場で保全活動に従事することで、机上の理論では得られない具体的な知見を得ることができました。また、参加者同士や地域の住民、研究者との意見交換を通じて、現場で生じる課題を共有し、改善策を考えていくことの大切さを学びました。

現場の体験からは、いくつかの問題点が明らかになりました。一つは、保全活動に従事する方々の高齢化です。長年にわたる経験と努力で里山を守ってこられた先輩方が、今後の活動継続において重要な柱となっている一方で、若い世代の保全活動への参加が必要とする仕事量に対して十分ではなく、活動の持続性に不安を感じさせる現実がありました。また、保全活動の多くがボランティアに依存している現状は、活動コストの負担が特定の個人や小規模な団体に集中してしまうという問題も孕んでいると感じています。これらの問題点は、環境保全の根幹にかかわる部分であり、今後の持続可能な仕組みづくりが急務であると痛感しました。

これらの課題に対して、私はいくつかの改善策を提案したいと考えています。まず、現場での保全活動をより持続可能なものとするためには、参加の敷居を低くする取り組みが必要です。多くの人々に自然環境を身近に感じてもらえるよう、プログラムの内容を工夫し、参加者が主体的に意見を交換できる場を設けることが重要だと考えます

また、保全活動を単なる「守る活動」として捉えるのではなく、地域経済の活性化や都市部の住民にリフレッシュの機会を提供するなど、新たな価値を生み出す試みとして発展させることが考えられます。たとえば、地元の特産品を活用した商品開発や、自然環境を生かした観光プログラムの導入は、保全活動への参加意欲を高めるだけでなく、地域全体の持続的な発展にも寄与することが期待できます。

この1年間の経験を通じ、私は環境保全の現場における実践的な知識と、そこで生じる課題を解決するための具体的な改善策を学びました。これらの学びは、私が将来保全に関わる職業に就く上で大きな糧となると同時に、社会人として直面する現場の課題に対して柔軟かつ主体的に取り組む姿勢を育んでくれました。今後は、得た知識と経験を活かし、現場の声を反映させた持続可能な保全活動の実現に向けて、一層努力していく所存です。

里山体験プログラムで得た経験は、環境保全の重要性とその現場での具体的な課題、そして改善の方向性について深く考える契機となりました。これからの社会人生活においても、現場での経験を礎に、責任ある行動と創造的な取り組みを続けていきたいと思います。



2025年3月18日火曜日

2025年度「里山体験プログラム」参加者募集

 

認定NPO法人 宍塚(ししつか)の自然と歴史の会

「里山体験プログラム」第4期生募集

   募集期間:20253/103/25まで 定員5名

持続可能な里山保全を目指して2022年度より開始した「里山体験プログラム」は、好評につき4周年を迎えます。プログラムではその道の専門家による丁寧な指導、自然が大好きなスタッフと共に多種多様な保全活動の体験、子どもたちを対象とした環境教育、四季折々の自然の移り変わりや動植物との出合い等、どれも充実した学びとなっております。もうすぐプログラムを修了する参加者から感想を頂きました。参考にされて里山での豊かな学びの扉を開きませんか。ご参加をお待ちしております。



<里山体験プログラムの内容>

履修期間:1年間 4月開講式、3月修了式  2025年開講式:4月6日(日)13時~ 宍塚公民館

単位認定制度:既定の単位履修者には理事長名で3月に修了証書授与 

履修単位:20単位(必修10単位、選択10単位、上限は無し)

1単位:3時間の活動(午前、又は午後)自分の仕事や学業の都合に合わせて毎月計画を立案

必修科目:自然農田んぼ塾・里山さわやか隊・田んぼさわやか隊・湿地保全・歴史探訪 等

選択科目:土曜観察会・月例観察会・子ども探偵団・田んぼの学校・土曜談話会・運営会議 等

その他:本企画は筑波大学大学院のインターンシップ単位として認定されました。

(2022.2023.2024年度単位認定 大学の承認必要)

参加費:1年間 社会人1000円/月/一人 学生500円/月/一人 (年会費・保険・諸雑費)年払い

申 込:URLにて  https://forms.gle/ZmtGYueBSVeaJjzv7  

担 当:環境教育部 田上公恵 hanakankyo@gmil.com(問い合わせ先)






2025年2月25日火曜日

2024年度 里山体験プログラム修了式(予定)

2024年度の里山体験プログラム修了式を以下で予定しています。

日時:2025.3.15(土) 13:30~15:30

場所:上高津貝塚ふるさと歴史広場 資料館、2F

連絡先:abekiyoko@yahoo.co.jp

土曜談話会と合同で行います。

備考:土曜談話会と合同で行います。講師は、昨年度(2023年度)の里山体験プログラムの修了生の本間慎太朗さん。「土の一生」について、話題提供してくれるそうです。



2022年3月1日火曜日

「宍塚の里山体験プログラム」参加者募集・・・五斗蒔だより2022年3月号記事

 NEW企画 高校生・大学生・社会人対象「宍塚の里山体験プログラム」参加者募集

~美しい里山で新たな自分に出会ってみませんか~

 穴塚の自然と歴史の会は、33年前から地 域の人々の理解を得ながら生き物調査やボ ランティアによる里山保全活動を継続して きました。この活動を通して多様な動植物 が生息する貴重な里山が維持されていま す。訪れた方々は「美しい里山」「珍しい草花」「とても癒される」と言ってくださるよ うになり、各種観察会や子ども関連の行事 には沢山の参加者でにぎわい、環境教育の大切な場となっています。

 

 本プログラムは、このような里山に若い人をはじめ自然に興味のある方にもっと気軽に来て頂き、 里山で行っている保全活動に参加して頂く機会を設けるものです。参加者は自分に合った方法で活動 プランを立ててゆっくり実践していただきます。各活動ではその道のベテランが丁寧に寄り添って指導させて頂きます。

 プログラムの内容は、子どもが自然に興味を持ち楽しい体験となるような工夫、谷津田を利用した 稲作りから生き物との共存や食文化を考える、生き物が多様に生きることができる里山の環境作りの 体験など、経験豊かなスタッフとの楽しい交流があります。また環境省指定のモニタリングコアサイ卜1000の調査や土曜観察会では広い里山をめぐりながら専門家による貴重な動植物の紹介、月例観察 会では専門家による環境や動植物等、様々なテーマで専門性の高いお話を聞くことができ高度な学習 ができます。

 この春、高校生が自然農田んぼ作りに1年間の予定で里山にこられます。自分が目指すこれからの 進路に向けての主体的な学びです。また、毎年各地からつくば市に来られた大学生も進路をもっと具 体的なものにしたいと2か月間で?0時間もの実習を自らに課して里山体験をしています。若い人たち がとても熱心に自然と向き合っています。

 穴塚の自然と歴史の会は、里山が未来の子供たちの学びの場となるよう、また生物の多様性を未来 に繋げるために持続可能な会の運営を目指していきたいと思っています。活動を修了した方は理事長 から修了証書を授与させて頂きます。

活動開始:2022年4月

募集期間:2022年3月1日〜25日

募集人数:5人程度

活動期間:1年コース(4月〜翌年3月)1日〜半日 選択制

活動回数:月1〜2回程度参加(希望により自分の都合で決める)

参加費:年間2,500円(年間普通会員費、保険代・資料代含)

第1回目 ガイダンス、会の活動紹介、計画立案、参加者の交流、里山案内

第2回目以降・・ <体験活動例>

  • 里山保全 竹林整備 里地保全・子ども探偵団・自然農田んぼ塾・子ども田んぼ塾
  • 土曜観察会、月例観察会、きのこ観察会・環境省モニタリング1000コアサイト調査
  • 法政大学キャンエコとの協働・歴史、遺跡、古墳めぐり・総会・交流会



2024里山体験プログラム修了証書授与式

2024年度 里山体験プログラム修了証書授与式開催  3月15日、土曜談話会として上高津貝塚資料館をお借りして第3期生修了式を開催いたしました。  今年度は、過年度生も含め6名が修了されました。 森本理事長から修了証書を授与され、それぞれから体験報告をして頂き会員との交流を深めま...